まずは、「改革と言ったって、道州制が実現したらどう変わるのか? 生活はどうなるのか?」という疑問に答えましょう。「道州制」こそ、私たちの生活に最も直結した政治システムです。例えばこんなふうに・・・

道州制後の日本 - Short Story -

2015年4月24日(金)。夜7時、夕食の時間。
 平日の夕食の担当はいつもお父さん。
 お姉ちゃんと僕はお手伝い。

 「今日は本多さんからたくさん野菜をもらったから」と、もうすっかり暖かいのに今晩の献立はナベだって。本多さんは最近多いUターン脱サラ農家だ。
 「オレの有機野菜が地面を救う!!」って会うたび言ってる。僕の家族はみんな本多さんの野菜のファン。

 「地場の野菜はその土地で食べるのがいいね」
 お父さんは、道州制が始まった10年前は、「田舎」を出て、「都会」で働くサラリーマンだった。
 でも、道州制が地域を元気にする制度だと分かった時、「生まれた土地に帰ろう」って思ったんだって。
 今、お父さんは子どもの頃から好きだった、伝統の染物を作る仕事をしている。父さんの夢は、「地域が幸せになる染物」を作ること。
 でも、それってどんなもの?

「そうね。やっぱり地域の特色は暮らしに活かさなくっちゃ」
 そう言うお姉ちゃんは、この間中学校で書いた作文が僕らのコミュニティから賞をもらった。
 題名は「コミュニティの暮らしと私」。
 そんなフツーのテーマでお姉ちゃんがもらった賞? 
 もちろん、参加賞。
 僕だったらもっとセンスがいい作文を書けるのに。

 

 「ただいまー」
 お母さんが仕事から帰ってきた。お母さんは小さな会社の社長。
 昔、このあたりの人がR国と交流があったことをヒントに、R国の文化とこの地域の文化を交流させる事業を立ち上げた。
 お父さんの作品も、その中の一つ。
 全国にちらばった僕らのコミュニティ出身の人も、色々な形で支援してくれているみたい。
 「世の中そんなに甘いもんじゃないわよ」って言いながら、
 その顔はいつだって笑ってる。
 

 

   今日の夕食は4人だけだけど、時々近所に住んでいるたくさんの人達が加わって、食事を囲みながら「どうやってコミュニティを良くしていこう」って話し合う。

 

 僕も意見を言うことがあるけど、元気なおじさん、おばさん達にはかなわない。そんな風に集まる何人かは、道州制が始まる前からコミュニティのことを考えていたって。道州制実現は、その人達の夢だった。
 僕も早く大きくなって、もっとみんなの役にたちたいな。

 

あ、僕? 僕は… 

こんな10年後の未来を実現したいと思う、

あなた、自身。






イラスト: 長谷川義水(一新塾12期生)
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