「道州制実現への道」の歩き方

再び道州博士登場

 これで読者諸君は道州制についてかなりの理解を得たはずじゃ。しかしこれから先、道州制実現への道は決して平坦ではないぞ。『道州制』は魔法の呪文ではなく、ただ唱えれば日本が変えられるわけではない。

 では、どんなことに注意していけばいいか、そのアドバイスを送ろう。

 

1. メジャーデビュー!?「道州制」

 前章で見たように、最近メディアでも頻繁に取り上げられ、「道州制」という言葉がメジャーになりつつある。でもよくよく見ると、「自民党も民主党も公約に入れようとしている」?さらに各地方自治体も?ちょっと変かも、と思う人も当然いるはずじゃ。

2. 早くも「道州制」の危機

 『道州制』という言葉は目新しくて手垢がついてない。悪いイメージがなく、しかも中身は未確定なので料理しやすく、政治家らには利用しやすいといえる。例えば、『道州制』の美名のもとにこんな内容が密かに進められるおそれもあるのじゃ。

 

 

道州制のよいイメージ その真意はもしかしたら!?
政治改革の切り札 小泉の改革ってほんとに改革なの?
というような題目のみの改革
中央から地方自立の時代への転換 国の赤字を地方に転嫁
グローバル化の中で個人を活かす制度 個人に競争激化の責任を押し付けるだけ

 

 

3. 道州制失敗の可能性

 だから「道州制が進んでるなーこれで日本も安心だなー」と私たちがのんびり模様眺めしていると道州制は多分成功しないのじゃ。悪いシナリオは3つある。

 

 

その1 前述のように、道州制が名前だけ利用され有名無実化する
その2 道州制推進者の手腕が足らず、中途半端な改革で理想どおりに行かない
その3 道州制の枠組みができたが、国民が生活者主権を実行できずにまわっていかない

 

 ただし現在の自民党案の道州制はダメ、などと言い切ることも現時点ではできない。自民党内や官僚内部で道州制を唱える人たちには、日本の改革を真剣に考えている人も多くいるからじゃ。大切なのは、ちまたで『道州制』を耳に、目にしたら、よく注意してみて欲しい、ということじゃ。

 

4.ちまたの「道州制」をチェックしよう

 この人の「道州制」は大丈夫か?この議論は正しい方向へ進んでいるか?それを見極めるために、最低限以下の3点をチェックして欲しいぞ。

 

財源と権限の同時移譲。
権利だけ、義務だけに偏らず地方が十分自立できる制度か?
無駄のない、今後も無駄の生じにくい規模と組織か?
税金の使われ方がよく見えて、情報公開されているか
「自分のことは自分で決める」
とくに環境・教育・福祉など身近な問題に関して個人の政治参加が十分か

 

5. みなさんへのメッセージ
 
 “道州制実現”は確実に近づいている。しかし、インディ・ジョーンズでもそうだが、目標に近づくと落とし穴や試練はさらに厳しくなるのじゃ。みんなで心して進んでいこう。